まさかの続編!? 『トイ・ストーリー4』製作決定!

40歳のおっさんが語るに相応しくないかもしれないけど、アニメーション映画の中で『トイ・ストーリー3』が一番のお気に入り。僕の全ジャンル映画オールタイムベストでも上位にランキングされそうな作品*1

そして、先週見かけた驚きのこのニュース。

「トイ・ストーリー4」製作&2017年公開!ジョン・ラセターがメガホン : 映画ニュース – 映画.com

ラセター監督は、新作製作の経緯を「『トイ・ストーリー3』のウッディとバズの物語はアンディとともに完璧なエンディングに仕上がったため、当初『トイ・ストーリー』作品の続編を製作する意思はまったくありませんでした。しかしアンドリュー、ピート、リーが新しいアイデアを持ち込んだことから、考えずにはいられなくなりました」と説明する。

そう、『トイ・ストーリー3』はあまりに素晴らしい完結編であり、僕はアニメ映画史上最高傑作だと思っている。これ以上のストーリー、続編なんて絶対にあり得ない……と思っていた。

でも、他ならぬラセター監督自身がそう言うのなら、2017年を楽しみにしておこうじゃないか。

というわけで、今回は僕と『トイ・ストーリー』のストーリー。

『トイ・ストーリー』のはじめかた。

映画『トイ・ストーリー』シリーズはタイトルのとおり「おもちゃ」が主役。人間が見ていないところで、おもちゃ達は動いて会話して冒険している……という、こどもが抱くような想像を映像化したワクワクするお話。

劇場公開映画史上初の長編フルCGアニメーション作品という点で歴史的なんだけど、しっかり全世界で約3億6200万ドルの興行収入を上げてその年度の第1位を獲得している*2。単なる記念碑的作品に終わらず、多くの人に受け入れられ映画として大成功を収めている。

その要因はやはりアイデアと卓越した表現力だと思う。ストーリーやキャラクターの魅力はもちろん、シーンやカット、編集、演出などの作り込みが素晴らしく、無駄がない。フルCGというテクノロジーを見事に映画作品に昇華させた業績は大きい。小さなこどもを連れた大人が一緒に楽しめるクオリティなのだ。

以下は、ごく簡単なストーリー紹介。

▼『トイ・ストーリー』1995年公開作品(日本公開1996年)

オモチャが大好きな男の子、アンディの一番のお気に入りになろうとカウボーイ人形のウッディ、スペース・レンジャーのバズ・ライトイヤーがライバルに。ふとしたはずみで家の外に出てしまった二人は、いがみ合いながらも家に戻ろうとするが…。

▼『トイ・ストーリー2』1999年公開作品(日本公開2000年)

ひょんなことからウッディが何者かに盗まれ、日本に売り飛ばされそうになり、バズたちが行方を追うが…。

▼『トイ・ストーリー3』2010年公開作品(日本公開2010年)

アンディが大学進学のため家を出ることになり、ウッディたちは手違いで凶暴な幼児たちが集まるサニーサイド保育園に寄付されてしまう。

特筆すべきは、『ー2』が公開されてから『ー3』の公開まで10年以上の時間が空いたこと。その間、続編がどうなるか、ピクサーそのものがどうなるかなど紆余曲折があった*3。でも実際公開された『ー3』を見ると、まるではじめから構想どおりというような見事なストーリー展開。これで良かった、これが良かった、と言えるような完璧なシリーズになった。

きっかけは娘へのプレゼント選び。

実は『トイ・ストーリー』をしっかり観たのは『トイ・ストーリー3』の公開された2010年になってから。僕は随分遅れてきたファンだ。

きっかけは、当時5歳の娘へのクリスマスプレゼント選び。ジブリ映画とかは何もしなくても見る機会があると思うけど、定評あるピクサー映画も見てもらいたいなあと思っていた。

その数年前からアニメ映画のDVDをプレゼントとして贈った実績はある。

(2015-09-13更新)限定商品取り扱い終了につき、通常商品にリンクを差し替え。

▲『ファインディング・ニモ』は、はじめてプレゼントしたアニメ映画*4。お魚が主役だけど、親子の冒険と成長の物語。

▲『魔法にかけられて』は、ディズニー渾身の自虐ギャグ(?)映画。僕は大爆笑で楽しんだ。それでも新時代のディズニー・プリンセス像を提示した見応えある作品だと思う。娘はミュージカルシーンが特にお気に入り*5

そして2010年、夏に劇場公開された『トイ・ストーリー3』のDVDが秋に発売。『ー1』『ー2』は娘は未見だったので、この際まとめて3本クリスマスに贈ることにした。贈る以上はどんな内容か確認せねばと、鑑賞したところ大感動に至ったわけである。

僕の傍らにも「相棒」が。

ところで、ウッディは決して仲間を見捨てない。そんな「相棒=Partner」が傍らにいてくれたらなあ……と思っている方におすすめ。

このウッディ再々発売くらいなのかな?人気商品だと思うので、ほしい方はご予約をどうぞ。このシリーズにはバズやジェシーもあるよ。

My partner! #woody #toystory

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▲こちらは数年前に僕のもとにやってきた「相棒」。

パソコンに向かう僕の傍らで、やさしく僕を励ましてくれている存在なのだ。

え〜と、ウッディが腰掛けている箱の中に見えている顔は気になさらずに。良い子のみんなは「ウッディ 変態」というキーワードで検索しちゃダメ。するなよ、するなよ、絶対にするなよ!

ピクサーの創造力はいかに育っていったのか。

ピクサー・アニメーション・スタジオについては、Apple創業者のスティーブ・ジョブズ氏がその設立に関わり資金を出していることは知っていた*7。でも一時は『トイ・ストーリー』は諦めかけていた事があったとは。「世界で最も成功したアニメーション・スタジオ」であるピクサーを立ち上げたクリエイター達が、作品を世に出す苦労と情熱をこの本で知った。

(2015-09-13追記)▼『メイキング・オブ・ピクサー』の改題文庫化された書籍。

クリエイターが存分に創造力を発揮できる組織というのは、どんな形なのだろうか。『トイ・ストーリー4』を監督するというジョン・ラセター氏はこんなことを語っていた。

ジョン・ラセターが語る、ディズニー/ピクサーの精神と未来展望 : 映画ニュース – 映画.com

ラセター氏とともにピクサーを立ち上げた現CEOエド・キャットムル氏。彼の共著の日本語訳版がこの秋刊行された。これは未読なのだが、ピクサー流の組織論もありそうで興味深い。ぜひ読んでみたいと思っている。

僕の心を揺さぶる理由。

『トイ・ストーリー3』のテーマは切実だ。おもちゃにとって、こどもに遊んでもらう事こそが幸せ。しかし、大人になったアンディにとっておもちゃのウッディたちはどういう存在なのか。冒頭からウッディたちは自分たちの存在理由に悩む。

▲公開当時のポスター。このキャッチコピーだけで泣けてくる。

アクション、サスペンス、笑い、恋、危機一髪などなど繰り広げられる冒険シーン、淀みなく展開するストーリーに夢中になりつつも、僕はウッディたちの将来が気がかりのまま。そして、彼らが抱える問題をついつい自分の状況に重ねてしまう。自分が生きる意味は?幸せとは?

やがてこの映画が最後に提示してくれる答えは……。ウッディの決断、アンディが語る言葉に涙腺大崩壊。こどもはその涙の意味をまだ理解しないかもしれない。それでもウッディと仲間たちの友情、そしてアンディとの友情を大いに感じることが出来るだろう。

この作品は小さなこどもから、昔こどもだったすべての大人におすすめできる。つまり人類全員におすすめできる映画。


そんな映画の続編が製作されることになった。

正直なところ、素敵な結末を迎えた作品をそっとしておいて欲しい気持ちもある。でも、この名作を生み出した人たちが「創ろう!」と思ったのなら、応援しよう。観てみよう。語り合おう。

そして、あなたも、よかったらご一緒に。

*1:(2014-12-17追記)「アニメ映画ベストテン」企画において、私的ランキング第1位に挙げた。

i-kenが選ぶ「アニメ映画ベストテン」。


*2:トイ・ストーリー – Wikipedia

▼ちなみに、Wikipediaの参照元から見られる、1995年度の興行収入ランキング(米国内)はこちら。
1995 Yearly Box Office Results – Box Office Mojo
▼さらに付け足せば、『トイ・ストーリー3』は全世界オールタイム興行収入のランキンでは13位。
All Time Worldwide Box Office Grosses
シリーズを通算して、DVDやグッズとか入れると、とんでもない額。ディズニーランドにアトラクションもできたし。凄いコンテンツにだなあ。

*3:Wikipediaではピクサーの説明がまとめてある。

ピクサー・アニメーション・スタジオ – Wikipedia

*4:当時購入したのはDVDのみのパッケージ。

*5:実際に贈ったのはミニポーチ付きパッケージで「数量限定」だったもの。いまだに同じものが売ってるんですが……

*6:「Stay hungry, stay foolish」で有名なスタンフォード大学卒業式でのスピーチでも「CEO, Apple and Pixer Animation」と紹介されている。