What a lovely day!
先週、話題のアクション大作映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を映画館で観てきた!
狂ってる!(←褒め言葉)
ストーリー? 砂漠を爆走する、以上。
地獄の爆音とビジュアルとアクションに酔えばいい。みんな映画館に出かけてマッドマックス祭りに参加しよう!
36年前から狂っている。
『マッドマックス』シリーズの第1作目は1979年公開。あれから36年経った今年2015年に新作公開となった。ちなみに、あの『スター・ウォーズ』シリーズ第1作目『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)も同じ1970年代の映画で、今年12月にリブート(再始動)*1。
- 『マッドマックス』(1979年)
- 『マッドマックス2』(1981年)
- 『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)
- 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年) ←イマココ!
『マッドマックス』シリーズが凄いのは、第1作目から今年の最新作までずっとジョージ・ミラー監督がメガホンをとっていること。そして驚くべきことに、このジョージ・ミラー監督は『ベイブ』(1995年、脚本・製作)や『ハッピーフィート』(2006年、監督・脚本・製作)といったファミリー向けほのぼの映画も作っている。
同じ人物が今回のハードなアクション映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(日本においてはR-15+指定)に取り組み、しかも自ら監督を努めているのである。ゲーム『メタルギア ソリッド』シリーズの小島秀夫監督との対談でこのことについて言及している。
「メタルギア」小島秀夫監督、神と対面!映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督×小島秀夫監督 特別対談! - シネマトゥデイ
ミラー監督:1970年代に『マッドマックス』を撮ったときは子供がいなかったものでね。その後、子供ができてファミリー映画ばかり観るようになって、『ハッピー フィート』や『ベイブ/都会へ行く』といった映画を作ったんです。ただ、もう子供も十分に育った。だから『マッドマックス』に戻ってきたというわけですよ!
インタビューを見ると、とても温厚で人の良さそうな監督は今年70歳。
今作は2003年に制作発表されてから、10年以上の時を経て公開にこぎつけた。シリーズ全作から数えると30年経っている。完成までは紆余曲折があった。
Wikipediaの記事(マッドマックス 怒りのデス・ロード - Wikipedia)によると、当初アフリカのナミビアにある砂漠で撮影予定がだったものがイラク戦争による情勢不安の影響で滞ったり、オーストラリアの砂漠での撮影がめったに降らない雨のせいで「地獄の荒野」のはずがお花畑になってしまったり。
それでも完成にこぎつけた監督の製作意欲とバイタリティを大いに尊敬する。この年齢で、こんなアクションバカ映画を作り上げて、しかも続編に意欲を燃やしているのだから凄い。狂ってる(←褒め言葉)。
イオンシネマ岡山 ウルティラ&ドルビーアトモス
さて、この作品の特徴から考えると、やはり音響と映像ができるだけいい環境で鑑賞せねばなるまい。
そこで選んだ劇場は、イオンシネマ岡山のスクリーン7*2。
僕が選んだのは、「驚きの大画面とクリアなサウンド」のウルティラと「「天井からも音が!」全方位サラウンド」のドルビーアトモスの上映回。なんか宣伝文句で画面と音の要素がかぶっているけど……。
壁いっぱいの大画面スクリーン、爆音でも当然音割れすること無し。特に音響のサラウンドや腹に響く低音感が素晴らしい。上映直前のドルビーアトモス音響のデモンストレーション(?)で、この劇場は凄い音響なんだって分かる。
どっぷり世界に浸りたいので、追加料金が必要だけど3Dをチョイス。僕は1人で映画を見に行くので1人分なのでまあ大丈夫。ファミリーの方もご安心を。この映画はR15+指定。だから、こども連れで行く必要はないので大人分だけ料金を払えば良い。
そして僕は字幕版を選んだ。人によっては、3D映画で浮いている字幕が苦手な場合もあるかも知れないけど、セリフはあまり多くないので大丈夫なのではないかと。音声の臨場感をより重視するなら字幕がおすすめかな?
全編クライマックス!予告編のテンションが2時間続く。
信じられないと思うけど、この予告編のテンションが2時間継続する。冒頭からいきなりアクション、アクション、アンド、アクション。
この作品は、ほとんどCG使わずに制作されているそうだ*3。ということは、とんでもない改造車や、爆発や、落っこちそうな人もリアルってこと?無茶してるわ。狂ってる(←繰り返すけど、褒め言葉)。
レビュー続々、絶賛の嵐!
『マッドマックス』への思い入れはそれぞれだろうけど、みなさん楽しんでいるようで。僕がインターネットで読んだレビューを幾つかご紹介。いろいろネタバレもあるので、映画館で観てから読むほうが良いかもしれないけど。
【オールタイムベスト!】マッドマックス 怒りのデス・ロード - 迷子の衝動
悪党だけが笑っている! こんな時代が気にいらねえ!! - 男の魂に火をつけろ!
ケアと癒やしの壮絶ノンストップアクション〜『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
未見の方はぜひとも映画館に出かけて、このお祭りに参加しよう!
自分の内なる狂気を見つめよう。
この映画で描かれるような世界に暮らしたいとは一切思わないけど、とてつもないカーチェイスを観ていると、たぶん僕の体内ではアドレナリンが大量放出されていて、瞳孔が開いて、興奮して、頭のなかが「ヒャッハー!」となっているのだと思う。決して暴力を肯定はしないけど、自分の内にある暴力性や衝動が映画の中に投影されて発散されているような気になる。
現代日本に暮らす僕たちからすれば全く荒唐無稽な世界を描いていて、ストーリーも砂漠を改造車をぶつけあって爆走する単純なお話に見える。それでも、監督がインタビューで語っているように普遍性のある物語であり、人間そのものを描いているから僕のこころが揺さぶられているのだと思う。
http://www.kotaku.jp/2015/06/mad-max-fury-road-george-miller-interview.html
(2017-03-19追記)リンク先の「コタク・ジャパン」終了につきリンク切れ
『マッドマックス』は寓話であり、神話的な物語の原型なんだと思います。神話的というのはファンタジーという意味ではなく、色んな文化に伝承されていく、同じようなメッセージを持つ、時代を超えた普遍性のある物語といった意味での神話的です。
単純な映画のようで、人間性の根源に迫るような深い内容があるのかもしれない。まあ、何だかわからなくても、「ヒャッハー!」な感覚は味わえる。撮影で人は死んでないらしいから、安心して楽しめる。
これを体験できる映画館に行かないのは、もったいないよ!
(2015-09-01追記)Blu-ray、DVD予約開始キター!10月21日発売!ヒャッハー!
▼インターセプター付き、ヒャッハー!
▼ブルーレイ スチールブック仕様、ヒャッハー!
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(2015-09-04追記)iTunesStoreでも予約できるぞー!ヒャッハー!