J2第34節ファジアーノ岡山vs大分トリニータ戦は、カオリン・デーだった件。

10月からは新しい四半期の始まり。会社や学校によっては新年度というところもあるのかな。少し環境の変化がある季節。

サッカーJ2のファジアーノ岡山にとっても変化の季節。クラブ経営のキーパーソンが9月末で異動という話題があった*1。そして、僕のようなライトなファンでもわかりやすい変化としては、ファジアーノ岡山のホームゲームにおいて6年半ピッチレポーターを務めたカオリンさんが卒業にすること。

彼女がピッチレポーター卒業となる節目のゲームを、はたして勝利で飾ることができただろうか。

カオリンさんはファジアーノの女神である。

カオリンさんとは、地元岡山のテレビ・ラジオ放送局である山陽放送(RSK)勤務の守口香織アナウンサーのこと。RSKは、スカパー!のJリーグ中継のうちファジアーノホーム戦の番組制作をしている。その中継において、カオリンさんはピッチレポーターとして活躍されてきた。

ピッチレポーターを務めるほかに、ローカル番組*2でもファジアーノへの取材の模様を目にすることが多く、岡山にできたプロサッカーチームの普及に大きく貢献してきたのだ。ファジアーノがJ2に昇格した6年半前からということなので、ミサッキーさん(ファジアーノ特命PR部女子マネージャー就任3年目)よりも長らくファジアーノ女神として親しまれてきた。

そのカオリンさんが、このたび9月末を持ってファジアーノ岡山関連番組の担当を離れるということで、この日の試合がピッチレポーターとしてラストマッチ、メモリアルデー、カオリン・デーなのだ!ぜひともチームに勝ってもらって、試合後にはカオリンのさんのヒーローインタビューをスタジアムで聞きたいのである!

スタジアム前のカオリンさん前に行列?

▼今日も試合前のスタジアムではイベント盛りだくさん。

▼しかし、看板に載っていない非公式イベントで人だかり。

▼カオリンさんとの握手&写真撮影会?

カオリンさんがサポーターから労いを受けながら、ひとりひとり握手や一緒に写真撮影に応じていた。僕がスタジアムに着いた時間には既に始まっていたみたいだけど、僕がファジフーズを食べるなどしてぶらぶらしたあと戻ってみるとまだ続いていたので、結構長い時間丁寧に対応されているみたいだった。僕自身は恥ずかしさがあったり、お仕事前に引き止めるのも申し訳ないという想いもあって、遠巻きに感謝の念を送るだけで、その行列には加わらず終い。

本日のファジフーズ。

そんなカオリンさんの動向を気にしつつも、試合観戦に備えて腹ごしらえ。

▼食事は「そずり焼そば」。

▼そずり肉うまい。

▼デザート「ファジアイスモナカ くりあん」。

▼結構暑かったのと、フード券が当たるかもしれない「秋の味覚フードフェア」に釣られて。

スタジアムは晴れ舞台である。

僕が勝手にカオリン・デーと書いたけど、公式には「岡山学芸館デー」。この日のファジステージでは学芸館高校の和太鼓部、チアリーディング部、ダンス部のパフォーマンス連発。若い学生さんの発表の場になっているよ。

▼ファジステージでのイベント。

▼飛んでる。

チアリーディング部の人たちは、ハーフタイムのピッチにも登場してパフォーマンスを披露。この日をもって部活動を引退する高校3年生もいるそうで気持ちのこもった演技だった。しかも、数千人の観客を前に発表する機会って人生でもそうそうないだろうから、本人たちにとっても貴重な経験になったと想像している。

今回に限らず、ファジアーノの試合のあるスタジアムでは、もっと小さな子どもたちのスクール生だったり、企業・団体での活動だったり、いろいろな人たちの晴れ舞台としても機能していて、地域の幅広い人を受け入れる場所にもなっているのだなあ。

ホーム連勝なるか、カオリンさん有終の美は?

このところCスタのホームゲームは好天に恵まれて、晴れの国の本領発揮。

▼キックオフ前のビッグフラッグ。

正直なところ、いつもよりも強く勝利を願っていた。カオリンさんのピッチ上での最後のお仕事は、勝利後のヒーローインタビューしてほしいから。なんでもいいから得点を入れてくれ!

でもやっぱりそう簡単にはいかず、前半終わって両チーム無得点。後半に入っても無得点のままジリジリ時間が過ぎていく。

▼入場者数発表。本日は7,055人。勝ち続けて伸ばそう!

今日観に来た人のためにも、将来見に来る人のためにも、そしてカオリンさんのためにも何とか勝ち越しを!

試合時間は90分を過ぎて、アディショナルタイムの攻撃でクロスから久保選手のゴール!ぎりぎりの劇的勝利!

▼90分+2分の決勝ゴールだった。

▼そしてヒーローインタビュー。写ってませんがマイクを向けているのはカオリンさん。

クラブの成長、変化、感謝、継承。

ファジアーノ岡山はクラブ創設12年、J2昇格から6年半。その間、クラブ体制も大きくなって関わる人数も増えてきて、選手や監督、運営スタッフ、ボランティアの方々はもちろん、メディアやサポーターも流動してくるのは当然の変化だと思う。

カオリンさんの卒業は、冷静に考えれば放送局勤務の会社員の人事異動。それでも、これだけメディアに露出して多くの人に知られていて、長期間ファジアーノに関わってきた希少な人だと思う。ファジアーノをウォッチして日の浅い僕でも知っているし、この人のおかげでファジアーノの試合を観るようになったサポーターも多いはず。ファンとしてはやっぱり寂しく感じる。

▼スカパー!中継をご覧になっている全国のサッカーファンの方々の話題にもなる。

ファジアーノ岡山のピッチリポーター守口香織アナがきょう大分戦でリポーターを卒業 : ドメサカブログ

▼バックスタンドのGATE10前へ挨拶に来たカオリンさんへ向けて守口オーレ(動画)。

youtu.be

▼引き上げるカオリンさん。気持よくピッチでのお仕事を終えられたはず。

何はともあれ、この大事な一戦を勝利で飾ることができてよかった、よかった。やはりカオリンさんはファジアーノの勝利の女神だった。

これまではテレビ局に勤めるレポーターとして、スタジアムのピッチから伝える立場だった。でもこれからは、ご本人もコメントされていたように、1人のサポーターとしてファジアーノを応援してくれるのだと思う。ぜひ今度からは、ピッチからでなくスタンドから。

守口香織さん、ありがとう、お疲れ様でした!そして、ようこそスタジアムへ!

*1:長らくクラブを支えてこられた小川雅洋氏が、9月末を持ってファジアーノ岡山を去り、Jリーグのクラブ経営アドバイザーに就任するとのこと。ファジアーノ岡山公式サイトにリリースが出ており、木村代表の長文コメント付き。

小川雅洋 常務取締役 統括本部長の退任 並びにJリーグ クラブ経営アドバイザーに就任のお知らせ | ファジアーノ岡山 FAGIANO OKAYAMA

ファン歴の浅い僕は、これまでこの人物のことを実は知らなかったのだけど、ネット上でのファジアーノサポーターコミュニティでは大変な話題になっていて知ることになった。9月27日試合当日のスタジアムには小川氏似顔絵横断幕も掲げられていたり、オーロラビジョンに見慣れないメッセージが出ていると思ったら縦読みで「おがわまさひろ」だったり、ツイッターのタイムラインが惜別メッセージがあふれていたり。

*2:カオリンさんは、RSKテレビで深夜番組『ユタンポ』での「カオリンのファジタジスタ」というコーナーでファジアーノ関連情報を届けてくれていたが、9月末でこの番組から卒業となった。10月からは新担当の小松千絵アナウンサー(通称:こまっちゃん)による「こまっちゃんのファジタジスタ デラックス」ということでコーナーは「デラックス」に継承されている。

ファジアーノとは関係ないけど、同局の深夜番組『恋するスマホ女子部』という番組においてカオリンさんは「女子」としてのご活躍されていて個人的に楽しみにしていたのだけど、この番組も9月末で卒業。

ちなみに、10月以降にテレビでカオリンさんを見るなら、夕方のニュース番組『RSKイブニングニュース』をどうぞ。