初体験、天皇杯・延長・PK戦 - 第97回天皇杯サッカー2回戦 ファジアーノ岡山vsFC今治

第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、2017年6月21日(水)に2回戦32試合が実施された。

天皇杯は、J1・J2リーグ、アマチュアシード(今回はJFL優勝したHonda FC)、都道府県代表47チーム(J3チーム以下のチームでの地区予選勝者)が出場して、来年1月1日の決勝戦へ向けて、まさに日本サッカークラブの頂点を決めるトーナメント戦が続く。

この日の2回戦からは、J1・J2チームが登場。僕が応援する地元のJ2クラブ・ファジアーノ岡山も2回戦から登場し、その試合はいつもリーグ戦を観戦しているシティライトスタジアム(Cスタ)で行われるということで、スタジアム観戦することにした。

対戦相手は、愛媛県代表・JFL所属のFC今治(元日本代表監督・岡田武史さんが代表取締役会長)。普段のJ2リーグ戦と勝手が違い、いろいろ初めて体験できた天皇杯サッカー観戦記をどうぞ。

当然ながらチケット購入

いつものファジアーノのリーグ戦については、今季もシーズンパスを購入済みなので、チケットの手配などは一切気にせずに試合当日を迎える。しかし、当然のことながら、天皇杯とJリーグでは主催者が違うので、チケットを購入しないといけない。

チケット区分もJ2リーグ戦とは異なり、席種は「SA席」(ゾーン指定)と「自由席」の2種類。

天皇杯2回戦@Cスタ チケット料金(一般大人の場合)

席種 前売り 当日 エリア
SA席 ¥2,100 ¥2,600 メインスタンド中央エリア
自由席 ¥1,600 ¥2,100 上記SA席以外のエリア

僕はプチ奮発して前売り券「SA席」に。前日にファジスクエアに立ち寄って購入した。

やはり晴れた、晴れの国

梅雨真っ只中の6月。試合数日前までの天気予報は雨の見込みだったけど、直前になってどうやら晴れそうだと。

迎えた試合当日6月21日の夕方。やはり晴れた。さすが晴れの国おかやま。

Cスタに到着。やっぱり晴れてきた!
Cスタに到着。やっぱり晴れてきた!
「これはお前達のジャイアント・キリングの始まりだぜ」←今日に限ってはジャイキリ恐い
「これはお前達のジャイアント・キリングの始まりだぜ」←今日に限ってはジャイキリ恐い
いつもと同じAゲートから入場。久しぶりに紙のチケットを提示した。
いつもと同じAゲートから入場。久しぶりに紙のチケットを提示した。
キックオフのおよそ1時間前・18時頃にスタジアム到着
キックオフのおよそ1時間前・18時頃にスタジアム到着

天皇杯でもファジフーズも登場!

普段のファジアーノ岡山のリーグ戦・ホームゲームのお楽しみにひとつが、スタジアムグルメ「ファジフーズ」。天皇杯はファジアーノ岡山主催の興行じゃないけど、厳選されたファジフーズが登場していたよ。

【6月21日天皇杯】ファジフーズ出店について | ファジアーノ岡山 FAGIANO OKAYAMA

2017-06-21 主なファジフーズメニュー

  • トントンマーマレードソースマウンテン丼 650円 (6/21限定)
  • 作州黒豚チャーハン 500円
  • マスカットスムージー 500円
  • 海鮮塩焼きそば 500円
  • 千屋牛牛串 600円
  • 千屋牛肉そば 600円
  • ファジきっチキンと勝カレー 600円
  • フルーツかき氷 300円
スタジアム前広場。普段のグッズショップ付近にファジフーズ屋台が並ぶ
スタジアム前広場。普段のグッズショップ付近にファジフーズ屋台が並ぶ
テントは5つ出店。定番であるカレーのお店に多く行列
テントは5つ出店。定番であるカレーのお店に多く行列
今日は「ファジきっチキンと勝カレー」。ド定番メニューながら、実は僕は初体験
今日は「ファジきっチキンと勝カレー」。ド定番メニューながら、実は僕は初体験
チキンカツがたっぷり載ってご飯が見えず。大満足の味とボリューム
チキンカツがたっぷり載ってご飯が見えず。大満足の味とボリューム

スポンサー看板やイベントはなし

天皇杯の試合がリーグ戦の雰囲気と違うと感じる部分としては、スタジアム前広場でのイベントがないとか、ピッチの脇に多数並んでいるスポンサー看板がないこと。いつもの賑々しい雰囲気とは違う。

そういえば昨年12月のJ1昇格プレーオフ決勝戦のCスタでのパブリックビューイングもこんな感じだったかも。もちろん、その時はピッチで試合はなかったのだけども。今回も同様に、特別な試合を観ているのだという気にもなってきた。

FC今治さんのテント。グッズ販売もしていた
FC今治さんのテント。グッズ販売もしていた
この日はファジ丸さんはいなかったけど、この写真から木村社長でも探してみてね
この日はファジ丸さんはいなかったけど、この写真から木村社長でも探してみてね
FC今治サポーターの皆様、ようこそ!
FC今治のチーム・サポーターの皆様、ようこそ岡山へ!
ファジアーノ岡山サポーター、横断幕はいつものようにあるよ
ファジアーノ岡山、横断幕はいつものようにあるよ
19時のキックオフまであと5分ほど
19時のキックオフまであと5分ほど
選手入場。スポンサー看板のないピッチ。
選手入場。スポンサー看板のないピッチも新鮮。

互角の試合

Wikipediaの日本サッカーのリーグ構成 (1種)によれば、J1リーグを頂点に、J2、J3までがプロリーグ1部〜3部で、その下にJFL、地域リーグ……という具合にアマチュアリーグ1部、2部、3部、4部……という具合にカテゴリーの階層が続く。

ファジアーノ岡山は2017シーズンはJ2リーグ所属(=プロ2部リーグ)。かつては地域リーグから勝ち上がって昇格して、現在の位置までたどり着いた歴史がある。もちろん今シーズンもJ1昇格を目指すリーグ戦は続いている。

一方の対戦相手FC今治は、2017シーズンはJFL所属(=アマチュア1部リーグ)。アマチュアリーグの中には、上位カテゴリーであるJリーグ昇格を目指さないチームもあるが、FC今治のトップチームは「2025年にはJ1で常時優勝争いをするチームとなり、ACLで優勝を目指す。」という明確な目標を掲げて戦うチーム1

異なるカテゴリーのチーム同士の対戦を観られるのは、天皇杯サッカーならでは。僕は今回始めてこのような対戦をスタジアムで観ることになった。JFLのFC今治から見ると、J2のファジアーノ岡山はリーグカテゴリーでは2つ上のチームということになる。下位カテゴリーのチームが上位カテゴリーのチームに勝利することを「ジャイアント・キリング」というが、これも天皇杯ならでは。だけど、ファジアーノ岡山に勝ってほしい僕は、今回は「ジャイアント・キリング」については観れなくてもいい。

岡山はリーグ戦ではまだ観たことない選手もスタメン
岡山はリーグ戦ではまだ観たことない選手もスタメン
拮抗した試合は、前半スコアレス
拮抗した試合は、前半スコアレス
本日の入場者数は2,564人
本日の入場者数は2,564人
前後半90分終わっても、スコアレス0-0のまま
前後半90分終わっても、スコアレス0-0のまま

スタジアム観戦での延長戦、さらにPK戦を初体験

天皇杯はトーナメント戦。どちらのチームが勝ち上がるか必ず決める。だから、90分で決着がつなかければ延長前半15分・後半15分を行う。それでも決着がつかなければ、PK戦で決する。

僕はいままでファジアーノ岡山のスタジアム観戦ではリーグ戦しか観たことがなかったので、延長戦は初体験!

延長戦のスコア表示をはじめて見た!
延長戦のスコア表示をはじめて見た!
延長戦を前に全員で円陣、横断幕は「岡山ココロヒトツニトモニタタカウ」
延長戦を前に全員で円陣、横断幕は「岡山ココロヒトツニトモニタタカウ」
惜しい場面も、危ない場面もありながら、延長前後半終了
惜しい場面も、危ない場面もありながら、延長前後半終了

結局、無得点のまま120分(90分+延長30分)が終了。とうとうPK戦に突入。もうこうなると祈るのみ!

ついにPK戦に!こんな表示はじめて生で見た!
ついにPK戦に!この表示もはじめて見た!先攻はファジアーノ岡山
1人目はお互いに決めて1-1。ちょうどPK戦が行われるゴール裏にあたるオーロラビジョンの下には、岡山サポーターの大旗がずらり。
1人目はお互いに決めて1-1。ちょうどPK戦が行われるゴール裏にあたるオーロラビジョンの下には、岡山サポーターの大旗がずらり。
2人目、今治のキックを岡山GK櫛引選手が止めた!
2人目、今治のキックを岡山GK櫛引選手が止めた!
3人目、両チーム決める
3人目、両チーム決める
4人目も両チーム決める。次に岡山5人目が決めれば、そこで試合が決まる!
4人目も両チーム決める。次に岡山5人目が決めれば、そこで試合が決まる!

で、最後5人目岡山のキッカーはこの試合のキャプテン・澤口選手が決めて、最終的に5−3で勝利!(喜ぶあまり、肝心の「5-3」スコアの写真を撮り損ねる……)

岡山が0-0 (PK 5-3) で辛くも3回戦進出!
岡山が0-0 (PK 5-3) で辛くも3回戦進出!

ともかく勝ち残った

観ていてなかなか苦しんだ試合だったけど、初めての天皇杯、初めての延長戦、初めてのPK戦を観ることができて楽しかった。負けたらそこで終わり、という普段のリーグ戦にない特別感も味わえた。

FC今治の皆様、タフなチーム、素晴らしい戦いぶり
FC今治の皆様、タフなチーム、素晴らしい戦いぶり
試合中メインスタンドからも多くの今治への声援が聞こえた
試合中メインスタンドからも多くの今治への声援が聞こえた
岡山、恒例の勝利の儀式
岡山、恒例の勝利の儀式
メインスタンドへ挨拶する岡山、引き上げる今治。岡山サポーターからも、今治に対して多くの拍手が送られた
メインスタンドへ挨拶する岡山、引き上げる今治。岡山サポーターからも、今治に対して多くの拍手が送られた
ともかく勝ち残った!次の3回戦もぜひ勝とう!
ともかく勝ち残った!次の3回戦もぜひ勝とう!
スタジアムを出たのは22時近くに。平日夜に皆様、お疲れ様
スタジアムを出たのは22時近くに。平日夜に皆様、お疲れ様

次の3回戦は、2017年7月17日(水)。その対戦相手がちょっと意外な相手に。

岡山vs今治の対戦と同時刻、別会場で行われた2回戦で、J1のFC東京と長野県代表・J3のAC長野パルセイロが対戦において、下位カテゴリーの長野がPK戦の末に勝ち上がる「ジャイアント・キリング」が。

これによりファジアーノ岡山の天皇杯3回戦の対戦相手は、AC長野パルセイロとなり、試合会場は長野Uスタジアムに決まった。仮にFC東京が勝っていた場合には、下位カテゴリーチームのホームという原則2により、またCスタで観戦できそうだったのだけど……まあ、仕方ない。

ファジアーノ岡山は、天皇杯3回戦進出。そして、リーグ戦もいよいよ折り返し地点を迎え、これからも引き続き注目していくよ!

というわけで、今からJ2第21節vs水戸戦を観るためにCスタへ出かけます!

(2017-07-03追記)第21節vs水戸戦のブログ書きました

今季前半戦の最後に決めてくれるぜ! - 2017 J2第21節ファジアーノ岡山vs水戸ホーリーホック 観戦