12月1日は「映画の日」。
映画館では毎月1日はファーストデイということで料金が安い日になっているけど、本来の記念日「映画の日」は12月1日なのだ*1。
僕は昨年12月に映画を見るために岡山から大阪へ日帰り旅行をしたのだけど、それは12月2日だった。今年は、由緒正しい(?)「映画の日」12月1日に映画を観る、それも今年最もアツい作品を観るべく、またもや大阪へ旅立った。
劇場は、11月にオープンしたばかりの最新鋭設備の映画館「109シネマズ大阪エキスポシティ」。作品は、今年夏公開の映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』4DX版。そしてその上映前には、12月18日公開となる『スター・ウォーズ フォースの覚醒』予告編を、4DX版で味わってきたのだ!
あの映画は4DX版を体験せねばと思った。
僕は公開当初の夏には、岡山にある映画館で3D字幕版(DOLBY ATOMOS、ULTIRA)と2D字幕版を鑑賞した。でも本当は、4DXやMX4Dとかいうテーマパークのアトラクション的体験をしたかった。特に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、動きや水や風の演出がすごいとの評判を見聞きしていたので、いいなあ行きたいなあ、と思っていたけど実現していなかった。
そのうち秋になると、既にBlu-rayやDVDも発売・レンタル・デジタル配信がスタートして、家でも作品を鑑賞できるという状況になってしまった。
しかし、やはり最高のヒャッハー!を体験したい。そんな想いに応えてくれそうな企画が、大阪にできた新しい映画館で実施された。
映画館の名称は「109シネマズ大阪エキスポシティ」。かつて存在したエキスポランドという遊園地の跡地にできた複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」のなかにできた最新鋭設備のIMAX次世代レーザーや4DXを含む映画館。11月19日にグランドオープン。
この劇場でなんと『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の4DX版を上映してくれるという。これは正に僕のために用意された企画じゃないか!というわけで、高速バスに乗って観に行ったのだよ、12月1日映画の日に*2。
残念ながら、記事公開時点で、この上映はもう終了している模様。この記事書くのがもうちょっと早ければオススメしていたのだけど……。まあ、好きな人は既にチェックしていると思うし、そんなもの夏に体験済みだという人もいるだろうけど、未体験の方はスミマセン。
109シネマズ大阪エキスポシティ。
▼やってきました「109シネマズ大阪エキスポシティ」。
▼映画館に行けない人も映画を楽しんだ気にしてくれることでお馴染みの浜村淳さんが名誉支配人。
▼やはりこの時期は『スター・ウォーズ』推し。
▼チケットは3日前にから座席指定で購入可。インターネットで予約して、オンラインチケット受取機で発券。
▼「4DX 3D」は普段は¥3,200だけど、毎月1日は2,500円。
▼平日だったけど、僕が鑑賞した18:20の回は満席。妖怪ウォッチ is watching you...
劇場のしくみに高まる期待と緊張。
そもそも4DXって何なの?という疑問は公式サイトで解消しておこう。
4DXは、映画の臨場感を極限まで追求した新世代の上映システムです。たとえば、アクセル全開で激走するクルマの動きや振動、頬をかすめる銃弾の風圧、近くで炸裂したミサイルの爆風、降りかかる水しぶき、目のくらむような閃光、さらには目に見えない香りまで。劇中のシーンにシンクロしたリアルな刺激があなたを直撃!
なるほど3Dを上回る4DX。これはまさに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にピッタリだと思うよね。ヒャッハー!できそうだよね。
▼いよいよ入場。4DX鑑賞にあたっての注意書き。
▼遊園地・テーマパークのライドのように身長制限があるよ。
▼荷物は足元に置かずに、ロッカーに入れてね。
▼座席は52席。
▼4席がひとつの塊で動く仕組みみたい。僕はこの4席のうちの端に座席だったけど、端の方が動きがより大きかったのかな?
▼天井に送風機らしきものが見えた。他にもいろいろ仕込まれているみたい。
▼各座席ごとに、水が出る・出ないのスイッチ。
そしていっぱいに埋まった客席。期待と緊張のなか18時20分に予告編からスタートした。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』4DX版予告編がすごい!
実は、今回の鑑賞でもう一つ楽しみにしていたことが。
それは4DXで観る『スター・ウォーズ フォースの覚醒』予告編!
(2017-04-15追記)公式チャンネルから「劇場公開予告編」がなくなったので、「MovieNEX予告編」に差し替え
たかが予告編と思われるかもしれないけど、さすが大作の予告編は力の入れようが違って、作りこみが凄い。台詞と映像と音楽を巧みに組み立てて、素晴らしく期待を高めてくれる。もうYouTubeでリピートしまくり。僕のファンとしてのバイアスが勝手に気持ちを高揚させている面はあるだろうけど。
▼過去記事でも書いたとおり、もう期待が高まりまくっている。
公式予告編動画は既に何度も観ているのだけど、今回の劇場では4DXならではの演出の加わった予告編が観られる!というわけで、それを大いに楽しみしていたというわけ。
そして、4DX版予告編を体験してみると、4DXの効果でさらにワクワクが高まる予告編だった!
全体で約2分の予告編は、はじめ静かに始まり、登場人物が次々に現れる。ミレニアム・ファルコン号が飛び回るシーンからはグイグイ座席も動き、水面スレスレを飛ぶX−ウイング戦闘機からは水しぶきが飛び、爆発があれば風を感じ……もう臨場感が半端ない!本編の4DX版への期待も高まるのであった。
期待以上のヒャッハー!体験。
さあいよいよ本日のメインイベント、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。
結論としては大満足!岡山から大阪まで来た甲斐があった!期待していた以上にヒャッハー!となれる体験だったのだ。
以前ブログに書いた感想では、次のように表現した。
信じられないと思うけど、この予告編のテンションが2時間継続する。冒頭からいきなりアクション、アクション、アンド、アクション。
映像と音響のみでノンストップハイテンションの2時間だったところに、今回は4DXである。爆走する車が転がれば、座席から振り落とされそうなほど揺れる。シートベルト無しで大丈夫かと不安になるほど。ホントに耳元や足元を槍や銃弾がかすめるように感じるピンポイントの風。砂嵐に突っ込むシーンでは暴風、お顔に何か液体がかかってくる。格闘シーンの最中には、背中を殴られるように座席の背中部分がゴンゴン叩いてくる。爆音と閃光と煙。もうUSJでやっているようなアトラクション体験的なものが映画の上映時間2時間分続くのである。
もちろん観客は動いたり、水がかかったりすることを知っていて座席に座ったのだけど、本編に入ってからの激しい座席の動きや風や水に悲鳴(歓声?)が大いにあがって、大変楽しいアトラクションだった。これは普通の映画鑑賞スタイルは通用しない。間違っても、上映中にポップコーンや飲み物を楽しもうなどと考えてはいけない。荷物を足元はもちろん膝の上においておくのも危険を感じる。
今回はじめて4DXを体験したけど、とても素晴らしい体験だった。特にこの作品の場合は、内容と連動する演出がとてもピッタリはまっていたと思う。他の作品ではなかなかここまでの体験はできないのかもしれない。あと、めちゃ楽しいけれど、激しく動く乗り物に2時間のているので、体力は激しく消耗するかも。体調を整えて臨むべし。
というわけで、僕の期待・想像を上回る体験をくれた4DX版『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だった。
次世代IMAXもすごい!
さて、今回訪れた映画館「109シネマズ大阪エキスポシティ」には、見逃せないスクリーンが備わっている。それは11あるスクリーン(シアター)のうち、シアター11「IMAX次世代レーザー」だ!
▼ここの新しいIMAXは何だかすごいぞ!
施設案内 - 109シネマズ大阪エキスポシティ | 109CINEMAS
IMAX®次世代レーザーとは、シネコンとしては日本最大級、ビル6階建てに匹敵する高さ18メートル超、横幅26メートル超の誰もが圧倒される巨大スクリーンに、日本初の高解像度の4Kツインレーザープロジェクターで、通常の映画館では再現できなかった明るさ・コントラスト・カラーを鮮明に映し出し、本当に映画の中にいるかのような体験を味わえます。
音響も、さらに臨場感が増したパワフルで精密な12chの次世代サウンドシステムを搭載し、観客が音に包まれるような環境を実現しています。
せっかく大阪に来たのなら体感しておきたい。というより、実はこのIMAXの体感することも今回の旅の目的にしていた。
12月1日夜の4DX版『マッドマックス 怒りのデス・ロード』体験から一夜明けた12月2日朝。今度はIMAXで上映中だった『エベレスト3D』を観ることに。
▼ヒャッハー!の翌朝もやってきた。
▼「日本最大級!圧倒的な巨大スクリーン」「最新鋭の4Kツインレーザープロジェクター」「リアルな臨場感の12ch次世代サラウンドシステム」
▼そして、シアター11に入ってみると、ホンマにスクリーンがデカイ!人の大きさとの対比!(上記公式サイトの写真のほうがよく分かるかも)
上映が始まると、視野全部がスクリーンって感じで、映像も超クリアで、没入感が凄い。今回はIMAX 3Dの作品で、3Dメガネをかけていたので余計そう感じたのかもしれない。
▼IMAXでみた作品は『エベレスト3D』。
1996年に起きた実話を基にした物語は、ニュージーランドで登山ガイド会社を営むロブ・ホールの率いる登頂ツアーがネパールに到着したところから始まる。エベレストのベースキャンプ(標高5,364メートル)で約1カ月間入念な準備を整えた後、頂上を目指す冒険に出発した一行は、別のツアーと協力体制を組みながら順調に第4キャンプ(標高7,951メートル)まで登っていく。しかし、ついにやって来た頂上アタックの日、固定ロープの不備や参加者の体調不良などでスケジュールが狂い、下山が大幅に遅れてしまう。さらに未曾有の嵐の接近で急激に天候が悪化。<デス・ゾーン>で散り散りになった登山家たちは、ブリザードと酸欠との過酷を極めた闘いの中で個々の生き残りの能力を試されることになる。果たして全員が無事にキャンプまでたどり着けるだろうか?
物語を観てまず感じたことは「雪山登山は絶対にしたくない」ということ。一方で、そこまでして人を極限の登山に駆り立てるものはなんだろうか?という興味は持っている。未経験者には理解ができない領域があるのは当然として、映画を通じて素人にも何かしら感じさせて欲しいと期待してた。だけど結局僕自身はこの作品からはその答えを得ることはできず。まあ、製作者もそんなメッセージを込めるつもりはなかったのかもしれないけど。
もう内容からしてシンドイ映画なんだけど、これをIMAXの大画面でしかも3Dで観ているとホントに息苦しくなるようで、上映終了する頃には頭痛がしてくるほど。それだけ映像の世界に入り込んでしまったということか。前日から続けて、体力を消耗させられた。
劇場ならではの体験の価値。
11月にオープンしたばかりの新しい映画館「109シネマズ大阪エキスポシティ」において、最新鋭の4DXとIMAXを体験できた。いずれも作品世界に没入できる素晴らしい環境だと思う。もちろん、それに見合うコンテンツが提供され続けなければ設備がもったいないのだけど、この冬はやっぱりあれが一押しなんだろうなあ。
▼やはりIMAXもこれを推してる。
実のところ、この記事を書いている時点ですでに12月18日の公開日に岡山で『スター・ウォーズ フォースの覚醒』鑑賞済み*3。それでも、何回も観ると思うし、このIMAX版を観るために、また大阪行こうかなと企んでいる。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』は、2D/3D/4DX/MX4Dとか字幕/吹替とかIMAXとか種類が多いけど、公開される劇場数・スクリーン数もエライ事になっているよう模様。僕の住んでいる岡山でも、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』の公開に合わせるように、TOHOシネマズ岡南という映画館に新しくMX4Dが導入された。
これだけの大作映画の公開というお祭りをキッカケに、映画の楽しさを映画館で楽しむ人が増えるといいなと思う。だけど、料金はちょっと高いよね。もっと気軽に家族で観に行けるような料金ならないと、他のレジャーには勝てないかなあ……
*1:日本ではじめて映画が上映された日にちなんでいるらしいけど、本当は11月25日から上映されていたけど、キリが良いから12月1日にしたらしい。
神戸の神戸倶楽部で1896年(明治29年)11月25日から29日にかけて映画が一般公開された。これを日本の映画の初公開として、11月25日は半端だから12月1日がキリがいいという理由で、12月1日が記念日とされた。
ー 映画の日 - Wikipedia
*2:岡山から大阪へ映画を見に行く旅の模様は、別の記事で書く予定。今回は1泊2日で行ってきたよ。
*3:これも感想を別の記事に書かねば!
(2015-01-07追記)ネタバレなしの感想書いた!