ごく当たり前のことだけど、誰の人生にも山あり谷あり。仕事、学業、健康、家族、友人、恋愛……どんな事でも好不調の波はあるもの。
順調な時期は、たいてい迷いなく進むことができて、求心力もあり周囲も盛り上がる。一方、つらく苦しい時期には、迷って悩んで落ち込んで停滞しがちで、人も離れていくかもしれない。そんなマイナス思考になりそうな時に、いかに考えて行動できるか、胆力が試される。さらに、好調な時よりもむしろ苦境にある時の方が、第三者から自分の振る舞いがじっくり観察されている、と僕は考えている。
また、苦境にある本人の立場から見渡した時、周りの人たちがどのように振る舞うか、誰が寄り添い誰が離れていくのか、そんな事が記憶に心に刻まれていくはず。
いま、僕たちの地元のJ2リーグサッカークラブ・ファジアーノ岡山は、少し苦しい状況かもしれない。
2017年4月8日(土)にホームで行われた2017シーズンJ2第7節vsツエーゲン金沢戦は、終了間際の失点により0-1で敗れ、ホーム2連敗となってしまった。今シーズンリーグ戦42試合のうち7試合を終えた時点の成績は2勝2分3敗、勝点8得失点差-2で全22クラブ中の第15位。
それよりも観客動員数が、いまひとつ伸び悩んでいることが気にかかる。天候が悪い影響もあったが、第7節の入場者数は6,275人にとどまり、1年半ぶりに7千人を下回ってしまった。今季平均入場者数は第7節終了時点(4月8日現在)で8,832人。「ファジアーノスタッフのブログ」でも、集客の苦しさ、難しさが伝わってくる。
昨年2016シーズンは、最終盤の熱狂があった。最終節に「Challenge1」平均入場者数1万人以上で達成し、リーグ戦第6位でクラブ史上初めてのJ1昇格プレーオフ進出を決めた。さらにプレーオフ準決勝を劇的に勝ち上がり「J1まであと1勝」に迫ったが、決勝戦で敗れて、J1にはあと一歩及ばなかった。
今年2017シーズンは、長澤監督は続投したが主力選手の入れ替わりもあって、新しいチームで新しいシーズンに挑んでいる。もちろん今年も「Challenge1」すなわち平均1万人以上でJ1昇格を目指しているが、昨季終盤の反動ではないだろうけど、現在のところ順調とはいえない。特に先日の第7節の結果は、成績面でも集客面でも少し重苦しい雰囲気になってしまったかも。
それでも僕は、つらく苦しい時にこそ、共に歩んでいきたいと思っている。
地元に愛されるサッカークラブはどうあるべきか、地元クラブを愛するサポーターはどうあるべきか。そんな問いに答えられるほどの見識は持ち合わせていないけど、1人の観客としてホームスタジアムで観てきたファジアーノ岡山の戦いを、今年も1つ1つ続けていきたい。
前置きが長くなったけど、今回は第7節vs金沢戦を観てきた記録を続きからどうぞ。
桜満開も、曇りときどき小雨
2週続けてのホーム戦。今季初のナイトゲーム。好天に恵まれた前節とは違い、あいにくの曇り空。
前節4月2日には桜が開花したばかりだったが、今回はちょうど桜満開。前回見た同じ場所で咲き具合を確認してみた。
そして、今日はキックオフ2時間半くらい前(16:30頃)に入場待機列に並び、16:45のシーズンパスホルダー先行入場に備えた。
アラウンド・ザ・日本三名園
「アラウンド・ザ・日本三名園」は、日本三名園(=金沢・兼六園、水戸・偕楽園、岡山・後楽園)の地元にある3クラブによる連携企画。同じJ2リーグ所属するツエーゲン金沢、水戸ホーリーホック、ファジアーノ岡山が、2015年から取り組んでいる。今回Cスタでは、金沢銘菓がもらえる抽選会や、きんつばの限定販売など実施しながらそれぞれの地元をPR。
3年目を迎えたこの企画、来季はどうなっているか興味深い。いずれかのクラブが昇格または降格すると成り立たないか。でも3クラブ同時に昇格すれば、J1で「アラウンド・ザ・日本三名園」をできるね!
ファジステージでは岡山県のイベントあり。
ちなみに、「ももっち」と「うらっち」はそれぞれ桃太郎と温羅(うら=鬼)をモデルにした岡山県のマスコット。つまり、退治する者と退治される者のペアだよ。
ファジフーズ晩御飯
この日はナイトゲームだから、晩御飯はファジフーズ。
劇的勝利されてしまう……
ちなみにハーフタイムには、ファジ丸さんがパイプ椅子と戦ったり跳んだりする姿を観られるよ。
後半に入っても、お互いに得点を奪えないまま進む。
アディショナルタイムへ突入。このまま引き分けかなと思ったら……
このまま試合終了。これはつらい敗戦。正直へこんだ。
長澤監督、敗れた試合後の挨拶は選手の前に立つ
試合が終わると、選手・監督らはスタンドの観客へ挨拶。ホームスタジアムでは、まずバックスタンドGATE10から順に回っていく。
この日のように敗れた試合後は、チームを率いる長澤監督が先頭に立って、選手の前に立ってスタンドの観客へ挨拶する。逆に試合に勝ったときには、選手が全面に出て、監督は後ろで控えている。
下のroko(@fagiroko)さんのツイートにある動画で、敗戦後のGATE10での挨拶の模様が分かる。
敗戦後、サポーター席へ来るファジアーノの選手たち。
気持ち切り替えるしかないんだよ!次に繋がるように俺たちができるサポートを精一杯していこうよ( 。•o•。)و グッ!#fagiano pic.twitter.com/hT32RJNbUS
— roko (@fagiroko) 2017年4月8日
サポートを続けよう。僕たちは、つらい時も苦しい時も支えていく姿を見せ続けよう。
次節は「瀬戸大橋ダービー」。その次、再びホーム2連戦
ファジアーノ岡山は、1週間後4月16日(日)に第8節カマタマーレ讃岐との対戦、アウェー・Pikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)に乗り込む。
瀬戸内海を挟んだ隣県同士の対戦「瀬戸大橋ダービー」。毎回、お互いのホームスタジアムへ多くのサポーターが集まるダービーマッチ。この日Cスタでの金沢戦のスタジアム前広場では、カマタマーレ讃岐からクラブの担当者もやってきてチケット販売も行われていた。
ファジ丸さんと一緒にPRされているのは、カマタマーレ讃岐営業ご担当の池端さん。オフィシャル情報によれば、自転車にのってはるばるPikaraスタジアム(香川県丸亀市)からシティライトスタジアム(岡山県岡山市)までやってきた、とのこと1。
これに伴い、 弊クラブ営業担当 池端が自転車にてシティライトスタジアムに向かっております?
この模様を名古屋戦まで、twitterにてお伝えいたします。
ハッシュタグ #池端自転車 で応援お願いいたします?#kamatamare pic.twitter.com/iL1yW5Rx04— カマタマーレ讃岐 オフィシャル (@kamatama_kouhou) 2017年4月8日
そして、「瀬戸大橋ダービー」の後は、ホームで4月23日(日)にモンテディオ山形と、さらに翌週もホームで4月29日(土)に湘南ベルマーレと対戦。
ファジアーノ岡山2017年4月の対戦成績・予定。
節 | 日時 | 対戦相手 | 会場 |
---|---|---|---|
6 | 4/02(日)14:00 | ●0-1東京V | HOME Cスタ |
7 | 4/08(土)19:00 | ●0-1金沢 | HOME Cスタ |
8 | 4/16(日)13:00 | 讃岐 | AWAY ピカスタ |
9 | 4/23(日)14:00 | 山形 | HOME Cスタ |
10 | 4/29(土)13:00 | 湘南 | HOME Cスタ |
4月は2戦2敗0得点。ムムム……なんとか持ち直してほしい。
次節は一番近いアウェーでダービーなので、僕は初アウェー参戦しようかとも考えてたけど、別の予定があり断念。それでも、4月後半のホーム2連戦はCスタに行く予定。
今度こそは勝つところみたいなあ!
- 余計な情報だが、香川から岡山への最短ルートである「瀬戸大橋」は、道路(瀬戸中央自動車道)と鉄道(JR瀬戸大橋線)の併用橋だが、自転車の走行はできない。フェリー航路(香川・高松港ー岡山・宇野港)は1日5往復運行されている。ちなみに、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」は自転車通行が可能(自動車専用道路と原付・自転車歩行者道が併設)である。 ↩