七夕に願う - 2019 J2第21節ファジアーノ岡山vs鹿児島ユナイテッドFC 観戦

15,731人」は歴代3位の入場者数。

「平成30年西日本豪雨」から1年経った7月7日ファジアーノ岡山のホーム戦。「our wish~岡山の星に復興の願いを~」をテーマに、復興の願いを込めたオリジナルユニフォームシャツを来場者前に配布するなど、岡山のクラブも、ファン・サポーターも、関わる人みんなが想いを込めたマッチデー。1

いつもファジアーノ岡山を応援して楽しんでいる僕としては、スタジアムに集まった人数の多さと熱量に浸れて、喜びを感じていた。

でも、災害の影響で、やりたいことをできない状況にある人も多くいる。


岡山県内の被害状況 (2019年7月5日現在、岡山県危機管理課)2

人的被害 計259人
  • 死者 79人 (うち災害関連死 18人)
  • 行方不明 3人
  • 重傷 16人
  • 軽傷者 161人
住家被害 計16,379棟
  • 全壊 4,830棟
  • 半壊 3,365棟
  • 一部損壊 1,126棟
  • 床上浸水 1,541棟
  • 床下浸水 5,517棟

岡山県内の仮設住宅 (2019年6月末現在、岡山県復旧・復興推進本部)3

仮設住宅入居者数 7,203人
  • 借り上げ型 入居者数 6,596人
  • 借り上げ型 入居戸数 2,517戸
  • 建設型 入居者数 607人
  • 建設型 入居戸数 259戸

※仮設住宅の提供は最長2年間(来年の夏まで)


そして、既に住宅を再建した場合は、この数字に含まれてない。災害によって自宅や家財を失って新たに建築、あるいは損傷した自宅を改築した人たちは、二重ローンなど経済的負担が莫大であることは想像に難くない。

そんな「平成30年西日本豪雨」から1年経った2019年7月7日(日)。2019シーズンJ2第21節ファジアーノ岡山vs鹿児島ユナイテッドFCの試合を観に、岡山市北区にあるシティライトスタジアム(Cスタ)へ1万5千人以上が集まった。

来たくても来れない人も多かっただろうけど、多くの人が黙祷したり、募金に協力したり、少しでも想いを共有したことには意味があると思う。それだけで終わってはだめなんだろうけど……

複雑な想いを抱えながらも、僕は自分なりに悼み・祈り・願いながら、スタジアムを楽しんできた。いつか来れなかった人が来られるますように、子どもたちに夢を与える場所が続きますように。

晴れろ、晴れろ!

岡山は6月26日に梅雨入りしたとみられるそうで。「記録が残る1951年以降で最も遅い梅雨入り」だって。4ちなみに、平年の梅雨明けは7月21日ごろらしい。

2019年7月7日は梅雨真っ只中。旧暦(太陰暦)だと7月7日は1ヶ月遅れくらい(今年は8月7日)なので、本来の七夕は星を見るに向いているんだなあ。

とはいえ、せっかく七夕にファジアーノ岡山のホーム戦があるのだから、おおいに七夕祭りをやろう!

ファジフーズ

今日は人出が多くてファジフーズを購入する列も大混雑だった。

七夕の願い、復興の祈り

【7月7日鹿児島ユナイテッドFC戦】 「JリーグTEAM AS ONE募金」、ならびに黙祷実施のお知らせ

ファジアーノ岡山では、7月7日(日)鹿児島ユナイテッドFC戦において、スタジアム前広場で募金活動を実施いたします。皆さまの募金へのご協力をお願いいたします。

また選手入場後に、平成30年7月豪雨と、このたびの九州での豪雨による犠牲者に哀悼の意を表し、黙祷を実施いたします。

スタジアム前広場で選手や社長がズラリと並んで募金を呼びかけたり、オーロラビジョンでは復興へのクラブの想いを表現したメッセージビデオの上映、選手入場後には黙祷し静かに祈りを捧げた。

スタンドギッシリ

多くの人が集まったこの日は、スタジアム前広場も混雑、スタンドへ向かう人で通路が渋滞するなど、なかなか大変。運営にあたったスタッフ・ボランティアの皆様、大変ありがとうございました!

ラスト5分+5分

終盤に失点したり、得点できなかったりで苦労する試合を多く体験してきた。でも、今日は終盤が劇的に嬉しい展開になった。

▼57分、鹿児島が先制。岡山0-1鹿児島。

▼86分、怪我から復帰した上田選手が直接FKを決めて同点!岡山1-1鹿児島。

▼89分、自ら得たPKを中野選手が決めて逆転!岡山2-1鹿児島。

▼注目の入場者数は、なんとあの2016年最終節・群馬戦(15,204人)を上回る、15,731人!

アフターショー

七夕の夜はスペシャルなイベントも。試合が終わった21時ごろからもイベントがあるなど。

Challenge1

子どもたちに夢を!