虹の彼方に、Challenge1の夢は叶うか。 – 2016 J2第21節ファジアーノ岡山vs清水エスパルス 観戦

“Over the rainbow”

ファジアーノ岡山の試合が行われるシティライトスタジアム(Cスタ/岡山市)では、選手入場前にこの曲「虹の彼方に」(Over the Rainbow)*1が流れる。大空にかかる虹の彼方、未だ見ぬ世界に想いを馳せながら、信じていれば夢にまで見た夢が叶う場所があるんだ、という歌。ファジアーノを応援する人の想いが込められている。

「Challenge1」(チャレンジワン)は、2015シーズンからファジアーノ岡山が掲げる合言葉。それは、ホームゲーム平均入場者数1万人以上を達成し、次の1(ワン)、つまり「J1」に相応しいチームになることを目指す決意。ファジアーノにとって「未だ見ぬ世界」とは「J1」、「夢にまで見た夢」とは正に「J1昇格」。今シーズンは、かつてないほど、その夢に近づいている。

2016年7月3日(日)は、岡山のホームスタジアムCスタで、2016シーズンJ2リーグ第21節ファジアーノ岡山vs清水エスパルスの一戦。いつもように僕はスタジアムへ向かった。

大一番に臨むファジアーノの前節までの成績。

前回のホーム戦だった第18節vs松本山雅FC戦で勝利して第2位となっていたファジアーノ岡山。アウェー2連戦では、第19節vsツエーゲン金沢戦は1-1で引き分け、第20節vsカマタマーレ讃岐戦(瀬戸大橋ダービー)は1-0で勝利して、勝ち点38として第4位としていた。

▼第20節終了後の順位。

▼岡山駅からCスタへ向かう「ファジロード」沿い、おなじみ奉還町商店街のファジアーノ順位表示。

▼そして、ホームでの第21節は、調子を上げてきて現在第6位につける清水エスパルス!ようこそ岡山へ!

最高気温35.3度の猛暑日。

この試合のあった7月3日(日)の岡山市は梅雨の真っ只中。気温35度を超える猛暑日になり*2、高い湿度もあって夕方になっても暑いまま。

▼シーズンパスホルダー向けの先行入場待機列。入場開始時刻(15:45)の5分前。今日は一段と列が伸びている印象。

▼蒸し暑い。ファジ丸ふわふわさんも暑そう。岡山駅から歩いて、スタジアムへ入るまでに体力消耗してしまった。この日のCスタでは12時キックオフでファジアーノ岡山ネクストvs奈良クラブの試合(結果は1-2で岡山が負け)もあり、午前中から来場されている方はかなり疲れたのではないかと。

▼そんな蒸し暑さにありがたい、うちわプレゼント(入場者先着1万名に)。ちなみに、うちわは公職選挙法では「物品その他の財産上の利益」と見なされるで、議員や候補者が選挙区で配っていたらアウトらしい*3

▼そんな猛暑のCスタでの本日のイベント。

▼しかし、出かける前に雨雲レーダーを見てみると、あやしい雲がちらほら……

ファジフーズ、SNS連動企画。

日本一のスタジアムグルメを目指すために、ファジフーズを知ってもらうための新しい取り組みも。

▼ファジフーズで撮影してSNSにアップすれば、ファジフーズチケットが当たるガラポン抽選にチャレンジできる!

▼どれもSNSでおすすめしたいメニューばかりや!

▼この日、僕が選んだのは清水戦限定「桜エビの塩焼きそば」。

▼色鮮やかな桜エビの香りと歯ざわりは、あっさり塩焼きそばの味と相性抜群。Instagramにアップして、TwitterやFacebookにも連動してシェアしておいたよ。

#ファジフーズ 清水戦限定 桜エビの塩焼きそば #fagiano #ファジアーノ #J2 #jleague

岡山県警は白バイとパトカーを投入して止めにかかった。

この日のCスタには警察官が動員された。

▼その目的は、交通安全と防犯啓発イベント。白バイとパトカーが展示され、乗り込んで記念撮影なども出来るよ*4

▼パトカーはスバル・インプレッサWRX STi。これは速そう。逃げられないな。

▼小学生以下の先着1,000名に消しゴムプレゼント。

◆白バイ、またはパトカー消しゴムプレゼント
先着1,000名の小学生以下のお子様に、白バイ、またはパトカーの消しゴムをいずれか1つプレゼントいたします。

イベント追加!【7月3日清水エスパルス戦】イベント情報のお知らせ | ファジアーノ岡山 FAGIANO OKAYAMA

▼さらに防犯啓発として、先着1000名に「特殊詐欺被害防止啓発活動 下敷きプレゼント」。これは大人も貰えた。

▼裏面では「もしもの時の電話帳」。ちなみに、詐欺被害を防ぐ取り組みは第14節vs愛媛FC戦のイベントでも、岩政選手を中心に睨みを効かせていたぞ!

太陽照るなか、雨がふる。晴れの国に、虹かかる。

▼スタジアム前のファジステージイベントでは、愛を叫ぶ人続出!

▼ファジ丸さんは、グッズショップ前でPR。素敵なバッグ帽子スヌーピーだね。

▼そんななか、スマホの防災速報が「強い雨」の通知。気象庁の雨雲レーダーを見ると、やばそうな雲が接近中。

とうわけで、キックオフ1時間前くらいだけど、早めにスタジアムの座席についた。案の定、雲が近づいてきて雨が降り出す。そんなに長続きはしないだろうけど……

▼雨が振りながらも、太陽が照ってきて、スタジアムから見事な虹が!

スタジアムにかかる虹。太陽出てるけど、雨や降ってる。 #fagiano #ファジアーノ #シティライトスタジアム

▼よく見ると2重にかかるダブルレインボー!上手く全体は撮れなかったけど。この虹はファジアーノに有利と見た!

オリジナル10、清水エスパルスと初対決!

この日の対戦相手である清水エスパルスは、サッカーが盛んな静岡県を本拠地とする、言わずと知れたJリーグの名門クラブ。1993年に始まったJリーグを当初から構成していた10チーム(オリジナル10)のうちの1つ。ずっとJ1で戦ってきたが、2015シーズン17位となったため、今シーズンはじめてJ2リーグでの戦いとなった。

▼さすが清水サポーター、エンブレムのビッグフラッグも登場で、大迫力。横断幕の「10.17」は昨シーズン降格が決まった日、「S-pulse Happy Birthday」はマスコット「パルちゃん」「ピカルちゃん」の誕生日にちなんで?そして、「Last year at this division」は、J2は今年限りでとっととJ1昇格するいう決意表明。

▼キックオフから30分頃。雲が取れて、バックスタンドは強い日差しにさらされる。かなりギッシリ入ったので暑そう。もちろん、選手はもっと大変だろうけど。

▼試合前半はスコアレス0-0のまま終了。うん、清水相手に負けてないぞ。今日はメインスタンドもぎっしりで、オーロラビジョン横の席まで人が溢れている。

▼今日は混み合っているので。「Challenge1」の期待高まる*5

▼ハーフタイムは、ファジアーノ岡山チアダンススクール生によるパフォーマンス。年中さんから小学6年生までのスクール生が日頃の練習の成果を披露。

後半に動いた試合。

▼後半20分頃。暗くなってきたけど、まだ暑い。うちわが大活躍。

▼試合が動く。67分に清水のチョン・テセ選手に決められ先制を許す。

▼しかし、その直後の71分、岡山の豊川雄大選手が切れ込んで見事なシュート!1-1同点に追いつく!五輪代表選外の悔しさをぶつけて、結果を出してきた!

▼そしてさらに5分後の76分、岡山の豊川選手からのパスに伊藤大介選手が、一度右足で空振りしておいてからの、左足を振りぬき素晴らしいコースへゴール!空振りは狙い通りや!2-1と逆転に成功!スタジアム大盛り上がり。

▼さあ、残り10分。ここで入場者数発表。ついに1万人超え、11,090人!今期最高にさらにスタジアム盛り上がる!これで今シーズン平均入場者数は8,599人(7月3日時点)。史上最多だった2013年の8,574人を超えてるぞ!

▼しかし、簡単には勝たせてもらえなかった。85分に清水の白崎凌兵選手のゴールで同点にされてしまう。う〜ん、今シーズンはこんな悔しい場面多いなあ。でも、追いつかれるためには一度はリードしないといけないわけで、今シーズンはリードできる場面が多いということだな!

▼結局、試合はこのまま2-2で終了。昇格を狙う両チームにとって悔しい引き分け。よくよく考えると、清水相手に引き分けってすごい。今日も中林選手のスーパーセーブ連発(いわゆる神林)だったので、2点差で負けていてもおかしくなかった。あー、でもJ1昇格するなら、こんな試合を勝ち点3にしていかねば。

youtu.be

シーズン前半戦終了。夢を叶えるために、まずはみんなで夢見よう!

第21節を終えた結果、ファジアーノ岡山は勝ち点39で第4位のまま。上位にいた札幌、C大阪、松本はいずれも勝ち点3を得て、順位は変わらず。

順位表をよく見ると、昇格プレーオフ圏内の6位以内にいる岡山以外のチームは、札幌、C大阪、松本、京都、清水といずれもJ1経験チームばかり。こんなライバルのなかで、最後3チームしか昇格できないのか。厳しい。しかし今年はやらねば!

▼試合翌日に更新された岩政キャプテンのブログでは、後半戦への意気込みと岡山の皆さんへのアツいメッセージが。

http://ameblo.jp/daiki-iwamasa/entry-12177197140.html:

ファジアーノ岡山のサポーターの皆さん、そして岡山の皆さん、この夢に一緒に乗っかってみませんか?元J1のクラブに比べたら、まだまだ歴史も浅い私たちファジアーノ岡山がこの夢を叶えるには「普通」ではいけません。そこには大きなうねりが必要です。常識を打ち破ることが必要です。

スタジアムに足を運ぼうか迷ったときは、どうか一歩を踏み出して下さい。その一歩が私たちの一歩になります。一言でも私たちに声を届けてください。その声が私たちの力になります。

夢みたいなことは人生でそう何度も起こってくれるわけではありません。それなのに、その夢を本当に叶えられるかどうかを分けるのはほんの僅かなのです。夢に繋がるほんの僅かを皆さんと一緒にかき集めて、「岡山」の総力で勝負の後半戦を乗り越えていきたいと思っています。

Challenge 1

引用が長くなってしまったけど、僕の思っていることとピッタリはまったので。

第18節vs松本山雅FC戦の記事の最後に、僕はこんなことを書いていた。

最後まで昇格を争う位置にいられるのか分からない。でも、この高まる期待をはじめての人にも味わってもらい、一緒にファジアーノ岡山を応援してもらえればいいなと願っている。シーズン終盤の昇格争いだけ観るよりも、今のうちからウォッチしてるほうが断然楽しいし、あとから観はじめた人にドヤ顔でチームの歩みを語ることができるしね。

この想いは今も同じ。ちょうどシーズン前半戦を終えた今から参加しても、全く問題なし。岡山の人でファジアーノをあまり知らない人も、ぜひこの夢に一緒に乗っかってほしい!

たとえば、次のホームゲームは7月16日(土)19:00キックオフ。現在首位の北海道コンサドーレ札幌をCスタに迎えて激突する注目の大一番。

実はこの札幌戦、岡山県内の高校生は無料で観戦できるぞ。まだファジアーノを知らない高校生はぜひスタジアムに来てね!

小学生は、いままでどおり夢パスで無料で観戦できる。

普通にA自由席を買うとしても、前売券なら大人1,400円・中高生600円、当日券でも大人1,600円・中高生800円でオッケー。週末に映画館行くより安く済むね。

今シーズンは半分試合終わったけど、残りのホームゲームを沢山観たいなら、「ハーフシーズンパス」がおすすめ。7月16日(土)の札幌戦以降、10試合をスタジアム観戦できて、さらにファジアーノ岡山オフィシャルファンクラブ会員に自動入会となるので、グッズを安く買えたり、ファン感謝デー*6に無料招待されたりと、とても魅力的なチケットなのだ。

いずれにしても、ファン・サポーターをはじめるのは今からでも全く遅くない。


20年前の岡山は、プロスポーツ不毛の地だった。地元でサッカーJ1チームというのは夢のまた夢だったと思う。2003年にファジアーノ岡山が結成されてから13年。今年は、ついに、本当に、J1昇格を狙うチームになったと確信できる。

「虹の彼方に」の歌詞にこんな一節がある。

And the dreams that you dare to dream
Really do come true

“dare to dream”を直訳すれば「あえて夢見る」という意味。とても実現しそうにないことを、生意気にも思い描き、夢を見る。叶いそうにない夢でも、愚直に信じて歩んでゆけば、チャンスはある。

夢を実現させようとしているファジアーノの姿に、まだファン歴の短い僕でもつい感傷的になってしまう。まだ何かを成し遂げたわけでもないのに*7

この日スタジアムから見えた、青い空にかかる虹は、その向こうにある夢が近づいているように感じさせてくれた*8

*1:「虹の彼方に」は1939年の映画『オズの魔法使』挿入曲としてヒット、その後現在に至るまで歌い継がれるスタンダードナンバーとなった。Wikipedia記事「虹の彼方に」によると、Jリーグチームとしては、ファジアーノ岡山以外にも、柏レイソルやモンテディオ山形なども使用しているという。



Somewhere Over the Rainbow – The Wizard of Oz (1/8) Movie CLIP (1939) HD

*2:岡山市35.3度 県内初の猛暑日 熱中症疑いで16人救急搬送: 山陽新聞デジタル|さんデジ

*3:選挙区内での「うちわ配布」の問題点 | JIJICO [ジジコ] – 毎朝3分の知恵チャージ

*4:昨年、第19節vs愛媛FC戦でも、パトカー&白バイ展示あったね。

https://ishiharaken.com/entry/2015/06/23/173000:

*5:この日の数日前にファジアーノ岡山はChallenge1の現状報告リリース。例によって長文で詳しくアツい分析。読み応えあるけど、ぜひともご一読を。

2016ファジアーノ岡山「Challenge1」 ホームゲーム10試合を終了してのご報告 | ファジアーノ岡山 FAGIANO OKAYAMA

*6:昨年の爆笑ファン感謝デーに参加した模様は、こちらの記事をどうぞ。

https://ishiharaken.com/entry/2015/12/14/120510:

*7:さながら、『スラムダンク』で山王工業との対戦中に、涙を流す赤木キャプテンのように。

*8:「青い空」はもちろん元NHKの山本浩師匠の言葉。

▼参考記事。
NHK山本浩アナの名実況を振り返る [ワールドサッカー] All About