クリスマスは過ぎたけど、プレゼントはもう確認した?
2015年12月18日にディズニーさんから届けられたプレゼント。スター・ウォーズ(STAR WARS)シリーズの最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、ついに、ついに、ついに公開された!
僕が小学生の頃(30年前)からどっぷり浸かっているこの映画シリーズ、最初の劇場公開は38年前。今作は10年ぶりの新作ということで、気合満々で公開を迎えたのだった。
お祭りに備える日々。
スター・ウォーズシリーズ構想は全9部作で、一番はじめに公開された作品は、なんとエピソード1ではなくてエピソード4(1977年)からスタート。エピソード5(1980年)、エピソード6(1983年)と続けて公開された。これが今でいう「オリジナル・トリロジー」あるいは「クラシック・トリロジー」(=旧3部作、ルーク3部作)。僕が小学生のとき劇場で観たのが旧3部作の完結編ともいえる『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』だった。
そこから16年もの時間を経て、20世紀末から21世紀にかけて公開されたのが、旧3部作の前日譚を描くエピソード1からエピソード3、いわゆる「プリクエル・トリロジー」(=新3部作、アナキン3部作)。
シリーズ生みの親であるジョージ・ルーカスさんは、ここまでの6作で「もうこれ以上作らないよ」という話をしていたので、僕は2005年に『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』を観たあとには、もう次はないものと思っていた。
だけど2012年にディズニーさんが、映画制作会社ルーカス・フィルムさんを権利ごと買収して、「スター・ウォーズの続きやるよ!」ってなったからさあ大変。僕たちは第7作目となるエピソード7に備える日々がはじまったのだ。
というわけで、このブログでも既に書いたスター・ウォーズ関連記事は次のとおり。
109シネマズ大阪エキスポシティで、ヒャッハーして、覚醒する準備した日。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』4DX版 & 『スター・ウォーズ フォースの覚醒』4DX版予告編を体験。
当然初日に参戦すべくチケット購入。
絶対に公開初日に観なければ、と決めていた僕は、セブンイレブンで2015年9月4日から「世界最速」で発売になった前売券を購入。購入したのは「ムビチケコンビニ券」で、購入番号を使ってインターネットから座席予約ができるというもの。僕が利用するであろうTOHOシネマズやイオンシネマに対応していたから。
そして、通常座席予約は3日前くらいから受付となるところを、今回の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開3日間には特別上映が設定されており、1ヶ月前から座席予約可能になっていた。
▼1ヶ月前の11月18日午前0時から座席予約スタート!*1
ただいま、ネット座席指定のため正座して待機中です!当然初日初回のいい席狙ってます! / “スター・ウォーズ前売り券はネットで座席指定が最速!メモリアルパンフレットがもらえる映画館まとめ” https://t.co/8yOQYMDNY9 #StarWars #映画 #祭り
— 石原 健一郎 (@ishiharaken) 2015年11月17日
▼案の定、サーバ混雑でなかなかアクセスできず。それでも0時40分頃には何とか座席確保!
#StarWars 初日チケットのネット予約でサーバ激混みでしたが、何とかTOHOシネマズ岡南で座席確保完了!まあでも座席自体はまだまだ空き多い。大都会岡山ではこんなものなのかなあ……当日は人増えて祭り盛り上がるといいな。
— 石原 健一郎 (@ishiharaken) 2015年11月17日
決戦は金曜日。18時30分ヘ向けて高まる期待。
2015年12月18日(金)18時30分から全国一斉上映開始。平日の夜のイベント。決して遅刻は許されない。しかし、人様に迷惑をかけないのがお祭りに参加するオッサンの嗜み。師走の週末、仕事や家事のあれやこれやを済ませて、TOHOシネマズ岡南へ乗り込んだ。
▼発券機でチケット発行。
▼入場直前。岡山市内のTOHOシネマズ岡南でも、ライトセーバーをもって、マスクにローブ姿でコスプレした2人組あり。いいね!
#StarWars いろいろ済ませて上映30分前に到着。大都会岡山にも、ライトセーバーを持ったマスク姿の方いました!
▼入場する時にパンフレットくれるの!?と思ったら、バンダイの豪華なカタログだった。
▼カタログとはいえ内容充実。ミレニアム・ファルコン号、プラモデルもええなあ〜*2。
▼入場してからスクリーン入口に至る通路では、キャラクター紹介ポスター。
▼今日はTOHOシネマズ岡南のスクリーン2。座席数433+車いす用スペース4。スクリーンサイズは6.0×14.5m。*3
ファンのための素晴らしい続編であり、新世代へ引き継ぐための見事な再始動!
30年来のファンである僕の感想は、ひとことで言えば、大満足の傑作だということ。
本記事ではストーリーの詳細には触れないが、エピソード6以降の正統な続編として受け入れられる内容であり、新しい世代への見事に引き継ぎがなされ、新たなスター・ウォーズ3部作(エピソード7〜9)にふさわしい再始動(リブート)だと思う。
本作品の監督を託されたJ・J・エイブラムス監督(本記事では敬意を込めて、JJ先生と呼ぶ)には、とてつもないプレッシャーがあったことは想像に難くない。JJ先生自身もスター・ウォーズの大ファンということだが、「スター・ウォーズこそ人生」という熱狂的でマニアックなファンも多いシリーズなので、痛烈な批判・ツッコミ・ダメ出しを受ける覚悟が必要だ。それでも果敢に取り組み、素晴らしい作品を届けてくれたことに、僕は大いに感謝したいと思う。ありがとう!
過去にJJ先生は、既に再始動プロジェクトに取り組んだ実績はある。やはり熱狂的ファンの多いスター・トレックの再始動シリーズで『スター・トレック』(2009年)『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013年)を大ヒットに導いた。スター・トレックの再始動シリーズのストーリーでは、オリジナルシリーズのカーク艦長やミスター・スポックが艦隊に入るところから描いているが、旧作とは違うパラレルワールドという設定にしたので大胆に取り組めた部分はあったと思う*4。
しかし、今回の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、ストーリーは完璧に継続性・一貫性がなければならないし、作品の世界観を大きく変えることは許されない。厳しい制約とプレッシャーのなかでの困難なミッション。僕にとっては、ストーリーもキャラクターも納得の描き方。ファン心をくすぐるような仕掛けがいたるところに散りばめられている。既存作品、特にエピソード4〜6を知っておくと大いに楽しめる。
はじめての人には「ぜひ旧作を予習してから臨んで」と思っていたけど、いま内容を振り返ってみると、全くはじめてでもエピソード7から世界に入ってもいいような気もしてきた。かつて、いきなりエピソード4から作って公開してきた映画シリーズなのだから、若い世代がこのエピソード7から観て、気に入ったら過去作品を観るというのもありかなと思う。
JJ先生のこだわりは映像の作り方にも感じることができる。
僕達が使うカメラがデジタル化していったように、映画界においてもデジタル撮影全盛。そんな中にあって、映像の質感にこだわるJJ先生は、今回のエピソード7をフィルムで撮影した*5。その甲斐あってか、新3部作(エピソード1〜3)のキラキラした雰囲気のデジタル映像とは明らかに違い、旧3部作(エピソード4〜6)のヴィンテージ感あふれる仕上がりに。もちろん、意図して旧3部作の雰囲気を受け継ぐように仕上げたのだと思うけど。
ストーリーやキャラクターについては、とことん語り合いたい気持ちもあるけど、まだ言葉にまとまらいようにフワフワした感じ。もうしばらくしてから、既に鑑賞した人とスター・ウォーズ談義をじっくりしてみたいなと夢想中。
鑑賞後、グッズ売り場でパンフレット購入。記念撮影もできた!
夢見心地の上映時間を終えて、スクリーンを後にしてロビーへ。グッズを見たり、限定メモリアルパンフレットを買ったり、記念撮影したり。
▼売店も普段より拡張?あふれるグッズと行列。
▼メモリアルパンフレットをゲット!おしゃれストームトルーパーのキャプテン・ファズマさん。
▼メモリアルパンフレット裏。ばっちり鑑賞した日付が入っているよ。
▼記念撮影!劇場の人がシャッターを押してくれたよ。一緒に写っている方たちはコスプレではなくTOHOシネマズさんが手配したであろう本物(?)。
はしゃぐ中年男性が目撃されていた。
というわけで、充実した2015年12月18日を終えて、「次はいつ観に行こうかな」とぼんやり考えていた翌日。いつも行きつけのサードプレイス、サボりプレイス、ドヤリングプレイスである、スターバックスコーヒーに出向いた。
ドリンクを注文したところで、女性店員さんから思いがけないお言葉をかけられた。
「昨日、スター・ウォーズ観に行ってましたよね!」
なんと、オッサンが映画館にいっていた姿を目撃されていた!ということは、ニヤつきながら入場列に並んだり、パンフレットを買ったり、記念撮影をしたりしているところを見られていたのだなあ。まあそれ以上恥ずかしいことはしていなかったのでいいのだけど。
もちろんその店員さんも初日上映に行っていたわけなので、いわばスター・ウォーズ同志である。その店員さん曰く、現場で声掛けしようかと思ったけど、あのシーンで号泣してしまって大変だったのでやめておいた、とのこと。
そうだね、うんうん、あのシーンはつらかったねえ、僕はあのシーンはもちろんグッときたけど、あの人があそこにきた時のあのセリフにもアツくなったんだよ、それからあの人物がね……ということを小1時間は語る自信はあったのだけど、さすがに迷惑だなと考えて思い留まった。
▼スタバでの後日譚。その場でともに映画を観た同志から、カップに「Star Wars」メッセージ!
それにしても、店員さんは僕の半分ちょっとくらいの年齢だと思うけど、こんな若い世代にもスター・ウォーズが受け入れられていて感動を共有できたことがとても嬉しい出来事だった。
2回目はMX4D。素晴らしい体験。
それで次の週も観に行ってしまったわけで。今度はMX4D。
▼今回もTOHOシネマズ岡南。
▼MX4Dは、仕掛け満載。テーマパークのライドアトラクションにようなもの。それが2時間続くよ!
▼この座席が揺れて、風が吹き、閃光が襲うのだ!
今作の公開に合わせて、全国の映画館でMX4Dや4DXという設備が増えたのだけど、これは体験する価値ありだよ。この前体験したマッドマックス同様に、スター・ウォーズはこの設備がピッタリだと思う。
もっと観たい。
公開から12日たったところだけど、僕はまだまだ観たいと思っている。初日に2D版、次週にMX4D版を体験してきた。今度はIMAX版を観たい。
実は、明日12月31日大晦日に大阪にある109シネマズ大阪エキスポシティへ、IMAX3D版の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観るために高速バスを使って日帰りの旅に出る。ほぼ映画のためだけに岡山-大阪を往復しようと思っている。
いやホント、独身中年オッサンの道楽。どうぞ暖かい目で見守ってくださることを。
May the force be with you.
*1:劇場によって予約受付時間は異なっていた。岡山在住の僕が狙っていた、TOHOシネマズ岡南は午前0時から、イオンシネマ岡山は午前0時15分から。
*2:バンダイはたくさん商品出してるよ。買い始めると、きりがないので自制中。
*3:
*4:この再始動シリーズの設定は、熱狂的ファンにとっては受け入れがたいかもしれない。それでも興行的には成功だったし、来年の続編への期待も高い。
僕自身はスター・トレックも大好物で、この再始動シリーズも大いに楽しめた。
オリジナルの『宇宙大作戦』TVシリーズには馴染みはなかったけど、カークやスポックなどのキャラクターは知っている。むしろその後のシリーズである、ジャン=リュック・ピカードの『新スター・トレック』(The Next Generetion = TNG)、ベンジャミン・シスコの『ディープ・スペース・ナイン』(Deep Space Nine =DS9)、キャスリン・ジェインウェイの『ヴォイジャー』(Voyager =VOY)をじっくり観てきた経験がある。僕が大阪に住んでいた20歳代の頃、関西テレビの深夜帯で放送してくれていた。映画で活躍するピカード艦長も観続けてきた。
▼TNGの映画版ではこれが一番お気に入り。やっぱりボーグ回。ラストのピカード艦長と彼女のダイアローグが好き。
*5:まあ、下のリンク記事にも書かれているように、デジタルでも質感は出せると思うけど。これからの時代の映画製作でのフィルム使用は、JJ先生レベルでないと使えない贅沢な技術なのかもね。
久々のフィルム!スターウォーズ7はデジタルではなく35mmで撮ることに決定|ギズモード・ジャパン
▼そういえば、『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』などで知られるクリストファー・ノーラン監督もフィルム派。コダックは細々とフィルム製造継続中かな。今回の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』エンドロールでは、黄色い「Kodak」ロゴが目立っていた。
J・J・エイブラムス監督、クリストファー・ノーラン監督らがフィルムを救う : 映画ニュース - 映画.com
▼ノーラン監督作『インターステラー』は僕のオールタイムベスト。