もう1週間も前の話。6月6日(土)夕方、岡山駅から歩いてシティライトスタジアム(Cスタ)に向かった。
このところサッカーJ2ファジアーノ岡山の試合が開催されるスタジアムの賑々しい雰囲気にすっかりハマっていて、頻繁にスタジアムに行くようになっている。僕自身はサッカー素人なので、選手や戦術について詳しいレポートする知識はない。だから、僕が書くファジアーノ関連記事ではスタジアム観戦の楽しみのうち、主にイベントやらフードやらの楽しみが伝わっていたらいいなと思う。
というわけで、2015シーズンサッカーJ2第17節ファジアーノ岡山vs東京ヴェルディ戦の観戦記。
岡山市民デー。
今回の東京ヴェルディ戦は「岡山市民デー」ということで、岡山市とのタイアップイベントが目白押し。
ん?そういえば前回のホームゲームでスタジアムに向かう前に駅で何か居たなあ。
▼Cスタに向かう前に、岡山駅でキャラクター発見!
そう、6月1日は「岡山市民の日」だった。そして、6月1日には岡山駅前の桃太郎さんたちもファジアーノを応援していたぞ!(という様子も、僕はちゃっかり見物に行っていたのだ。)
ファジアーノ公式サイトのニュースでも紹介。
試合当日の6月6日(土)。今日からナイトゲームのシーズンということで、夕方頃から岡山駅から歩いてCスタへ向かったのだった。
今日のファジフーズ。
キックオフ(19時)のおよそ2時間前にCスタに到着。
この日のために購入したチケットはA自由席。まずは座席確保のために、スタジアムに入ってみるよ。
▼メインスタンドの最上段付近。フィールド全体が良く見える。
再入場ゲートで右手にスタンプを押してもらって、スタジアム前に戻り、まずは腹ごしらえから。
▼今日食べるのは限定メニュー「東京ハチ公ソースのちゃんぽん焼き」。
▼焼きそばとうどんの麺が混ざっている。ソース美味しい。
実はこの日の昼食がちょっと遅めだったので、夕食はこれで満足。
ファジステージは、うらじゃ、体操、生バント&オペラ!
この日は、岡山市消防局からハイパーレスキュー車が来るイベントも予定されていた。
◆消防車展示
岡山市内で現在も活躍している消防車(ハイパーレスキュー車)を展示。日常では見ることのできない車内も見学できます。
【時間】16:00〜19:00
【場所】スタジアム前広場
僕の中の小学生が密かにワクワクしていたのだけど……
▼残念ながら、途中から緊急出動。これは仕方ない。
気を取り直して、ファジステージ(=毎回スタジアム前に設置されるイベント用のステージ)をチェック。
◆岡山市民デー ファジステージイベント
オール岡山 ウインドオーケストラは、岡山県出身指揮者の中井章徳さん、テノール歌手の柾木和敬さんをはじめ、岡山フィルハーモニック管弦楽団などの他楽団が多数集結し、約100名の方で結成されたオーケストラです。試合前のスタジアム広場で、一緒に盛り上がりましょう!
【時間】17:00〜17:20 うらじゃ踊り
17:30〜17:40 OKAYAMA!市民体操
17:50〜18:40 岡山シンフォニー演奏
【場所】ファジステージ
「うらじゃ」は「おかやま桃太郎まつり」での踊りで、Cスタがある岡山県総合グラウンドでもよく練習が行われている。
「OKAYAMA! 市民体操」は、僕が子供の頃にはなかったなあ。岡山市出身のシンガーソングライター中西圭三さんが作詞・作曲・歌唱を担当。
実は、席をとったりファジフーズを物色していたりでウロウロしていたので、上の2つは横目で見る感じだった。スミマセン。
3つ目の「岡山シンフォニー演奏」も、途中から鑑賞という形になってしまったが、素晴らしかった。
(この前にもう1曲演奏があったと思うけど)僕が途中から把握した曲目は次のとおり。iTunesのプレビューで雰囲気だけ掴んでいただければ幸い。
- エルガーの行進曲『威風堂々』第1番
- プッチーニのオペラ『トゥーランドット』から『誰も寝てはならぬ』
- ヴェルディのオペラ・『アイーダ』から『凱旋行進曲』
第1番の中間部は非常に有名であり、オーケストラのコンサートを離れて、イギリス以外の国においてもさまざまな場面で演奏されたり、多様な編曲がなされている。演奏時に歌詞をつけるときは、「希望と栄光の国」のうち2番が歌われるケースがほとんどである。また、サッカーの応援に歌われるケースもこれに倣っている。
『誰も寝てはならぬ』は、2006年のトリノオリンピックで女子フィギュアスケートシングルで、金メダルを獲得した荒川静香さんのフリー演技で使用された。これを機に日本国民に広く知れ渡ったと思う。僕もこの時に知った曲。
『凱旋行進曲』は、サッカー中継を観たことある人なら、必ず耳にしていると思われる曲。もはや「サッカーの曲」的イメージ。
馴染みある曲、目の前での生演奏・生歌唱の迫力。途中から指揮者もファジアーノのユニフォーム姿でパフォーマンス。一連の演奏終了後には「このあとはスタジアムで一緒に応援しましょう!」と締めくくり。
音楽の力ってスゲーなあ、キックオフへ向けて意気が上がるステージだった!
選手入場、生アンセム!
この日は、音楽面ではもう一つゴージャスな演出が。
◆岡山学芸館高校生演奏
岡山学芸館高校の吹奏楽部が、試合直前の選手入場アンセムを生演奏。生演奏でさらに盛り上がりましょう!
【時間】19:00頃
ファジアーノ岡山のホームゲームでの選手入場の時には、Jリーグアンセムが流れる。それがこの日は生演奏で!
▼ベンチ横にブラスバンドが!
生バンド・生演奏の迫力でいつも以上にテンションが上がった!この選手入場時の高揚感こそ、ぜひスタジアムで体験してほしいことのひとつ。
ところで、このアンセムは「THE GLORY」という曲名らしいのだけど、Jリーグ公式サイトとかiTunesなどの音楽配信とかAmazonなどでの販売CDとかで見つけられなかった。公式に配信したらいいのに。
あと、選手入場前に流れるファジアーノの軌跡を振り返る煽り映像もなかなか良いので、ぜひスタジアムでご確認あれ。
試合は残念な結果。しかし入場者平均1万人をキープ中!
それで、肝心の試合だけど、残念ながら0-1で敗戦。
堅守を誇る岡山の守備を東京Vが早々にこじ開けた。右サイドの深い位置でFKを得ると、DF安在 和樹が蹴ったボールはポストに当たってMF中後 雅喜の下へ。中後がこれを押し込み、さい先よく先制に成功する。
守っても前線からのプレッシングが効果を発揮し、相手に決定機を与えない。終盤のパワープレーに対しても集中力を切らさず、虎の子の1点を死守。3連勝を達成し、6試合連続で負けなしとした。
一方の岡山は、この日も得点力不足が足かせに。シュートの数自体も伸び悩み、二度目の連勝はかなわなかった。
前節アウェーの「瀬戸大橋ダービー」で勝利していただけに、ホームで勝って上昇ムードに持って行きたかっただけに残念な敗戦。
しかしながら、この日の東京ヴェルディ戦での入場者数は10,019人となり1万人超え!
▼キックオフ直後の様子。バックスタンドもかなり埋まっている!
この結果、今シーズン平均入場者数は10,132人(6月6日時点)となり、「Challenge 1」で掲げている目標1万人以上を維持できた。
クラブ創設12年目。サポーターを表す特別な数字「12」年目のシーズン。これまでのサポーターの皆様の応援に感謝し、そしてさらなる高みを目指し「Challenge1」を合言葉に、平均入場者数1万人を目指します。
「Challenge1」には、スタジアムで1万人のサポーターが1つになり、岡山の皆さまと共に「次の1」つまり「J1」にふさわしいクラブとなること目指したいとの思いを込めています。
ファジアーノ岡山は元々大企業スポンサーの後ろ盾のない市民クラブなので、地域に浸透してファン・サポーターに支えられてこそ。限られたリソースで運営しているので、木村社長自らチラシを配ったり、試合後の後片付けをしたり、走り回っている。実際に試合会場では多くのボランティアスタッフの方々が運営に関わっていることが分かり、いつも感謝の気持を持って試合を楽しませてもらっている。
『Number Web』での記事で、プロスポーツクラブとしてファジアーノ岡山の考え方が紹介されていた。
「タダ券は絶対に配らない」J2ファジアーノ岡山の流儀。(2/2) - Jリーグ - Number Web - ナンバー
タダ券を配ることをせず、地道に「プロスポーツとは、お金を払って行くもの」
僕はこれに同意する。クラブ運営は持続可能でなければならない。だから、少しでもお金を払ってチケット買い、フーズを食べる。グッズも買ったり、スカパーに加入したりするのもサポートのひとつだろう(僕はまだできてないけど)。
「Challenge 1」を後押ししたいという想いを持っている。だから、拙いながら、昨年来のスタジアム観戦記*3を綴って、その楽しさが少しでも伝わってサポートの輪が広がっていくといいなと願っている。
まあ、ともかくお祭り感覚で楽しめるので、未体験の方はぜひ一度Cスタへどうぞ!
ミサッキーさんの動向。
そういえば今回はあの人はどうだったの?という方もおられるかも。
あの人とは、そう、他のJクラブのサポーターから獲得オファーが絶えない、ミサッキーことファジアーノ岡山特命PR部女子マネージャーの桃瀬美咲さんだ!
この日はファジステージへの登場はなかったものの、ピッチレベルで試合前後やハーフタイムにマネージャーさんの役割は果たしていたよ。
そして、試合終了後22時49分に更新されたミサッキーさんのブログでは衝撃の情報が。
楽天カード|桃瀬美咲のオフィシャルブログ Powered by Ameba
https://youtu.be/UEcEq-Goyug(2017-03-18追記)リンク切れにつき削除
楽天カードマンOL
ムムム……
まあ、空手経験者のミサッキーさんのアクションも見られるので良しとしよう。
岡山に縁のあるミサッキーさん(桃瀬美咲さん)のことは応援しているので、ご活躍の場が広がっていて喜ばしいこと。今後ともファジアーノ岡山のマネージャーも続けていただけることを期待している。
*1:年越し恒例の「東急ジルベスターコンサート」の2012-2013でも演奏されていたみたい。
*2:僕にとってのこの曲は、映画『ブラス!』のラストシーンでの演奏がとても印象に残っている。「イギリス第2の国歌」とも言われるこの曲を、あの映画の中の彼らが演奏していることに心動かされる。彼らが捧げてきた人生に国はどのように報いるのか、と突き付ける。シリアスな面もあるけど、基本はブラスバンドの演奏満載の楽しい映画。
ところで、『ブラス!』にご出演のユアン・マクレガーさんは『トレインスポッティング』(1996年公開)では便器にダイブしていたけど、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年公開)では立派なジェダイになった。
*3:過去のファジアーノ関連記事はこちら。
https://ishiharaken.com/entry/2015/05/07/060000